令和7年9月 栄養教室
9月は「おいしく減塩」をテーマに開催しました!
生活習慣病である高血圧の原因の一つに、塩分の過剰摂取があります。
食事で塩分を多く摂取すると、
血液中に塩分(ナトリウム)が増え、血液中の塩分濃度が濃くなる
⇒濃度を一定に保つために、血液中に水分が増える
⇒血管内を流れる血液量が増え、血管の壁に圧がかかる
⇒血圧が上がる
という仕組みで高血圧につながります。
高血圧の状態が続くと、血管の壁が傷つき、その傷ついたところに血管内を流れるコレステロールが溜まって塊になり、血管が硬くなって動脈硬化を引き起こします。そして、血管が詰まったり血液の流れが悪くなり、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こします。そのため、普段から塩分を摂りすぎないように意識して食事をすることが大切です。
1日の食塩摂取目標量(日本人の食事摂取基準2025年版)
- 男性:7.5g未満
- 女性:6.5g未満
おいしく減塩する食事のポイント
- レモンなどの柑橘類やお酢の酸味を活かす
- カレー粉などの香辛料や、ニンニク・生姜などの香味野菜を使う
- 汁物はだしをきかせて、具だくさんにする
- 料理すべてを薄味にするのではなく、1品だけ普段どおりの味付けにして献立にメリハリをつける
- 減塩しょうゆや減塩みそなどの減塩食品を使う
- 料理で下味はつけずに、食べる時に味つけする
- ソースやしょうゆなどの液体の調味料はつける、塩などの固形の調味料は上からかける
「カリウム」を多く含む食品も摂取しましょう
高血圧を予防するためには、塩分の摂りすぎを抑えるだけでなく、摂りすぎた塩分を体の外に排出することも大切です。その働きをもつ栄養素が「カリウム」です。カリウムは、ほうれん草・にんじんなどの野菜、オレンジ・バナナなどの果物、納豆などの豆類、牛乳・乳製品などに多く含まれています。これらの食品を毎日の食事に取り入れましょう。
※カリウム制限がある方は、医師や管理栄養士の指示に従ってください。
★9月メニュー★
- 野菜たっぷりタコライス
- ブロッコリーの粒マスタードマリネ
- 玉ねぎとしめじのミルクコーンスープ
- グリーンキウイ
材料や作り方はこちらをご覧ください。
令和7年9月 栄養教室メニュー .pdf [ 394 KB pdfファイル]
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登録日: 2025年9月24日 /
更新日: 2025年9月25日