村民の皆様から寄せられる健診に関するよくある質問と答えです。健診受診時の参考にしてください。

特定健診に関して

Q 糖尿病や高血圧で、普段から病院で治療を受けています。特定健診は受けなくてもいいですか?

 治療の際の検査は、治療中の病気に関する検査項目に限られます。特定健診は、生活習慣病予防の健診のため、幅広い検査をすることが可能です。通院は「治療」のため、健診は「予防」のために受けましょう。

 

がん検診に関して

Q なぜがん検診が必要なのですか?

 がんは発病初期には、特徴的な症状が現れにくく、気づかないうちに進行します。症状が現れた時には、手遅れになってしまうケースが少なくありません。定期的にがん検診を受けて、異常がないか確認しましょう。

 

Q 気になる症状があります。村のがん検診を受けてもいいですか?

 村で実施するがん検診は、自覚症状がない方が対象のため、検診は受診できません。症状がある場合、症状に応じた適切な検査や治療が必要になります。検診ではなく、早めに医療機関を受診しましょう。また、医療機関で経過観察中の方もがん検診は対象外となります。(例:胃がん検診で以前要精密検査となり、医療機関を受診した後、2年に1度医療機関で胃カメラ検査を受けている など)がん検診の受診を希望する方は、主治医と相談してください。

 

Q がん検診はどれくらいの頻度で受ければいいですか?

 厚生労働省は、各種検診ごとに受診間隔と対象年齢を推奨しており、この指針はがん検診による利益が不利益を上回ることを考慮して設定されています。

 受診間隔は、子宮がん検診・乳がん検診は2年に1回、胃がん検診(バリウム検査)・大腸がん検診・肺がん検診は1年に1回が推奨されています。対象年齢は、子宮がん検診が20歳以上、胃がん検診・大腸がん検診・肺がん検診・乳がん検診が40歳以上を推奨しています。

 村でも、厚生労働省が推奨する受診間隔・対象年齢で受診できるように、対象者を変更します。令和7年度から、肺がん検診の対象者を20歳以上から40歳以上へ引き上げます。また、令和7年度に子宮がん検診・乳がん検診を受診した方は令和8年度は検診の対象外とする等、住民の皆様が適切な受診間隔・受診年齢を保つことができるようにします。

 

※がん検診による利益と不利益

利益

①早期発見・早期治療により命を守る

 がん検診を受診する最大の利益は、がんの早期発見により命を守ることです。そのためには、死亡率が減少する効果が確かめられた種類のがん検診を受診することが大切です。

②治療による侵襲が軽度

 がん検診は「検診を受ける時点で症状がない健康な人」が対象です。そのため、検診ではがんが早期の段階で見つかりやすく、早期のがん治療は身体への負担が少ない治療で済みます。

③「異常なし」が確かめられた安心

 がん検診を受けて「がんがない」と確かめられると安心感を得ることができます。

 

不利益

①がん検診ではがんが100%見つかるわけではない(偽陰性)

 どのような優れた検査でも100%の精度はありません。がんが小さすぎたり見つけにくい場所や、見つけにくい形をしていたりする場合は、検査を受けてもがんを見逃してしまうことがあります。

②結果的に不必要な治療や検査を招く(過剰診断・偽陽性)

 命に別条のないがん(成長スピードが極めて遅いなどの理由により、治療をしなくても命を脅かさないがん)を検診で発見する可能性があります。発見したがんが本当に治療しなくてもよいかを正確に識別することは難しいため、過剰診断であったとしても治療が行われ、身体的・心理的・経済的負担が生じます。

 さらに、がん検診によって「がんの疑い」と判定されれば、精密検査を受ける必要があり、精密検査を受けた結果がんではなかったということも多くあります。これを偽陽性と言います。がん検診の仕組みは、まずがんの疑いがある人(精密検査が必要な人)を拾い上げ、その中からがんがある人を診断するシステムのため、偽陽性をゼロにすることはできません。

③検査を行うことで偶発症を招く

 検診として検査をうけることでまれに事故等を招くことがあります。このことを「偶発症」といいます。(例:胃がん検診受診時にバリウムの気管への誤嚥、腸閉塞 など)

 

Q 大腸がん検診の検体は、いつ採取すればいいですか?

 受診日の5日以内に採取してください。便は2日続けて採取することが望ましいですが、できない時は日を変えて2回採取してください。

 便潜血検査は非常に感度が高く、ごくわずかな血液でも健診結果が陽性となる場合があります。女性の方で生理の際は、血液が混入する可能性があるため、検査を中止するか問診スタッフにご相談ください。

 また、便に血が混じる、出血があるなど自覚症状がある場合は、病院での検査をおすすめします。

 

Q 30歳代から乳がんは増えてくると言われていますが、30歳代の検診はなぜ国の指針で認められていないのですか?

 40歳未満の乳がん検診は死亡率減少を示す科学的根拠が認められておらず、国策として行った場合、検診による不利益が利益を上回る可能性があるからです。

 

Q 子宮がん検診は、生理中でも受診可能ですか?

 受診可能です。検査前に担当者にお知らせください。

 

Q 医療機関でがん検診を受診しました。助成はありますか?

 村の検診を利用せず、ご自身で医療機関においてがん検診を受診した場合、費用の一部を助成しています。詳細はがん検診等助成事業のページをご確認ください。http://www.rokkasho.jp/index.cfm/10,6509,21,113,html

 

Q 前回、がん検診を受けた際の結果が「要精密検査」でした。今年もがん検診を受けてもいいですか?

 結果が精密検査だったということは、「がんの疑いを含めて異常がありそう」と判断されたことになります。できるだけ早く詳しい検査を行い、本当にがんがあるかどうか調べる必要があるため、再度がん検診を受けずに速やかに医療機関の受診をお願いします。

 精密検査は、保険診療となります。受診する際は、以下の持ち物をご持参ください。

 ・検診結果

 ・精密検査を受ける医療機関宛の書類一式(健診結果に同封している書類です)

 ・健康保険証(マイナンバーカード)

 ・診療・検査費用 ※特定機能病院などの大きな病院では、「紹介状なし」で受診する場合、通常の費用に加えて選定療養費を請求されることがあります。

 

Q 精密検査を受けた際の助成はありますか?

 5がん検診(胃・大腸・肺・子宮・乳がん検診)で要精密検査となり、初回の精密検査を受診した場合、費用の一部を助成しています。詳細はがん検診精密検査費用助成事業のページをご確認ください。

https://www.rokkasho.jp/index.cfm/10,18385,22,html

 

保険証の種類に関して

Q 保険証の種類が社会保険の本人です。村の集団健診を受診することはできますか?

 社会保険(本人)に加入している40歳以上の方は、特定健診の受診はできません。お勤め先の定期健康診断を受診してください。がん検診等は、対象年齢に該当する場合、受診が可能です。お勤め先のがん検診で実施していない項目を受診してください。

 

Q 保険証の種類が社会保険の被扶養者です。村の集団健診を受診することはできますか?

 社会保険(被扶養者)に加入している40歳以上の方は、『特定健診受診券』を利用することで、特定健診を受診できます。希望する方は、健診委託機関へ事前申し込みが必要です。お電話で、「六ヶ所村の特定健診を受診したい」旨を伝えてください。特定健診受診券は、加入している保険者からご自宅へ郵送されます。健診受診日まで大切に保管してください。なお、受診時に保険者の提示額による自己負担がありますので、準備をお願いします。社会保険(被扶養者)に加入している方も、がん検診等は対象年齢に該当する場合、受診が可能です。

特定健診申込先(要電話)

・老人福祉センター、泊地区ふれあいセンターで受診する方

 青森県総合健診センター 017-741-2336

・千歳平地区公民館、保健相談センターで受診する方

 八戸西健診プラザ 0178-21-1717

 

保険証の種類と受診可能項目 ※20~39歳の方は、保険証の種類に関らず特定健診を受診することができます

保険証の種類 特定健診(40歳以上) がん検診等
社会保険(本人) ×
社会保険(被扶養者) 〇 ※要申込
国民健康保険
後期高齢者医療保険
生活保護

 

その他

Q 健診受診時に子どもを預けることはできますか?

 事前にご相談があれば、保健相談センターの職員が対応することが可能です。受診日の1週間前までにご相談ください。

 

健診に関するご相談・お問い合わせは、保健相談センターまでご連絡ください。